一人暮らしが持っている家電、設備 平成26年
「平成26年全国消費実態調査」の結果が発表されました。
この調査結果では、単身世帯(一人暮らし)の人が、どういった家電、設備等を持っているかを取り上げています。
これらの家電、設備等を「耐久消費財」と表現します。
ここでは、それらのデータを紹介していきます。
なお、すべてにおいて言えることですが、他の人が持っているからといって、自身が持つ必要があるとは限りません。
人の所有の有無を参考にしつつも、最終的には自分にとって必要かどうかを判断し、購入するかどうかを決めましょう。
※データは「平成26年全国消費実態調査 主要耐久消費財に関する結果 結果の概要」(総務省統計局 平成27年7月31日より)
一人暮らしが持っている耐久消費財一覧
普及率が高い耐久消費財を紹介します。
冷蔵庫、洗濯機、テレビ、電子レンジ、電気掃除機までは、すべて90%を越えています。10人に9人は持っています。
ですが、逆に考えると持っていない人もいるということです。持っていなくても生活できるということを考えに入れておきましょう。
自動炊飯器、ルームエアコンは80%近くが所有。
ベッドやソファーベッドは60%近くとなっており、床に布団を敷いて寝るという生活から、ベッドに横たわる生活をする人が半分以上いることも把握できます。
品目 | 普及率 |
---|---|
冷蔵庫 | 96.6 |
洗濯機 | 95.2 |
テレビ | 93.4 |
電子レンジ | 92.4 |
電気掃除機 | 91.2 |
自動炊飯器 | 78.4 |
ルームエアコン | 78.3 |
食器戸棚 | 69.4 |
たんす | 67.4 |
ベッド・ソファーベッド | 62.5 |
5年前(平成21年)との比較
5年前の平成21年の時のデータと見比べて、何がどれくらい持たれるようになったのかを見ていきます。
上昇率が大きいもののデータです。
温水洗浄便座は10.7%増の49.7%までなっており、半分の住まいで利用されていることがわかります。
ベッドやソファーベッドも、この5年間で10%増加の62.5%。
空気洗浄機も24.8%と4人に1人が持っているような状況になっています。
ですが、これらは必ずしも持たなければいけないものでもないため、必要かどうかは自身で考え、購入を検討しましょう。
逆に、大きく低下したのは携帯電話で18.8%減です。これは携帯電話の代わりにスマートフォンが普及していることが影響していますので、何かしらの電話を持つという意味ではあまり変わりがないのかもしれません。
品目 | 平成26年 | 平成21年 |
---|---|---|
温水洗浄便座 | 49.7 | 39.0 |
ビデオレコーダー | 57.3 | 47.0 |
ベッド・ソファーベッド | 62.5 | 52.4 |
食堂セット | 56.1 | 47.9 |
サイドボード・リビングボード | 32.6 | 25.0 |
空気清浄機 | 24.8 | 17.4 |
ルームエアコン | 78.3 | 71.2 |
書斎・学習用机 | 34.5 | 27.6 |
自動炊飯器 | 78.4 | 72.4 |
カメラ | 54.7 | 49.0 |
携帯電話 | 56.4 | 75.2 |
性別による普及率の違い
耐久消費財は性別によっても違いが現れます。
ここでは40歳未満の男女別主要耐久消費財の普及率を見ていきます。
軒並み、女性の方がより多くの耐久消費財を保有しています。
そうした中で、自動炊飯器は男性の方が高め。これは、女性はパンなどをよく食べるからか、それとも土鍋などでご飯を炊くことができるからか、などといろいろと考えることができます。
睡眠場所もベッド等が男性より20%近く高いのもポイントです。
テレビ、スマートフォンも10%近く高く、男性より女性の方が物にかける費用が多いと捉えることができます。
品目 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
冷蔵庫 | 92.7 | 94.7 |
洗濯機 | 90.9 | 94.2 |
電子レンジ | 89.7 | 92.7 |
自動炊飯器 | 86.3 | 80.8 |
電気掃除機 | 85.1 | 75.1 |
ベッド・ソファーベッド | 56.6 | 73.3 |
テレビ | 83.1 | 93.7 |
スマートフォン | 78.6 | 88.4 |