警察の巡回連絡
一人暮らしをしている時に心配なのが見知らぬ来訪者かと思います。
来訪者がわかるようにドアモニターやカメラ付インターホンがあれば、誰が来たかわかりますが、そういう設備の無い住まいも多々あります。
見知らぬ人の来訪者には新聞勧誘やその他勧誘関連が多いですが、警察官が訪れることもあります。
ここでは警察官が訪れる理由の一つである巡回連絡を中心に対応方法を取り上げます。
警察の巡回連絡とは
地域の警察は巡回連絡という名目で突然訪れることがあります。
この巡回連絡は、主に個人情報を聞き出すために訪れます。
その個人情報をもとに、トラブルがあった時に対応するというのが警察側の言い分です。
警察が挙げる例としては、親族が迷子になったり、病気や事故にあった際に連絡が来やすいように、といったように、警察に厄介になった時に、連絡が来やすくなるメリットがあります。
また、犯罪者を見つけるための参考にすることもあります。自分自身が犯罪を犯していなくても、身内が犯罪を犯していたり、知人が犯罪を犯していて、非常の場合の連絡先に他の人が犯罪者の氏名を書けば、そこから検挙につながるかもしれません。
巡回連絡の拒否
巡回連絡の方法は2通りあります。
1つは直接警察官が訪れる方法で、いろいろと必要事項を聞いて来たり用紙への記入を促されます。
もう一つは、ポストに巡回連絡カードという用紙が投函され、その書類を記入して警察に届けてくれという方法です。
警察が言うのだから、ということで、疑いもなく個人情報を書いてしまうこともあるかと思います。
ですが、巡回連絡に必ずしも対応する必要はありません。
もし、個人情報を伝えるのが嫌だと思ったのであれば、拒否しましょう。
その際の拒否の理由としては、個人情報保護のため、と伝えましょう。
しつこく情報を求めてくるかと思いますが、それでも断り続けるしかないでしょう。
投函されている場合は、そのまま紙ごみ回収に回しましょう。
いずれにしても、強制する権利は警察にはありません。あくまで任意ですので、答えるか拒否するかの最終的な判断は個人で行いましょう。
巡回連絡カードに必要な情報
巡回連絡の際には「巡回連絡カード」への記入が求められます。ポストへ投函される用紙も、この巡回連絡カードです。
巡回連絡カードに記入する情報は次の通りです。
- 住所
- 氏名
- 電話番号
- 本籍
- 転入年月日
- 家族・同居人(氏名、世帯主との関係・生年月日・性別・職業や学校名)
- 非常の場合の連絡先
- 保有している自転車と自動車等の登録番号
- その他
記載内容は地域差があるのか、用紙によって記入事項が異なります。
全てを伝えたり書いたりしても良いですし、伝えたくない情報であれば伝える必要はありません。あくまでも任意です。
なお、いろいろと記入を求められていますが、例えば自転車や自動車等に関しては別途登録申請をしていますので、ここで記入をしないからといって、何か不都合があるわけではありません。
その他の事項も書く必要の無いものも多々あります。
多少でも書かなければいけないと思っているのであれば、名前と住所、電話番号、非常の場合の連絡先の相手方の名前と電話暗号辺りで良いのではないでしょうか。
伝える必要のない情報を伝え、個人情報流出の心配を増やす必要はありません。
都会と地方とでの巡回連絡の違い
都会と地方、いずれでも警察による巡回連絡が行われますが、多少の違いはあるかと思います。
都会では、さまざまな人が出入りすることもあり、巡回連絡を拒否する人が多くいると思われます。
逆に、地方の場合は閉ざされた地域社会という側面もあるため、比較的人と人との関わりが強いと言えます。
このため、巡回連絡を断ることで、異端者扱いをされ、警察のチェック対象とされる可能性があります。
都会であれば気軽に断っても良いかと思いますが、地方であれば素直に巡回連絡カードに必要事項を記入した方が良いでしょう。