一人暮らしにかかる費用
一人暮らしをするにはさまざまな費用がかかります。その費用の概要を事前に知っておくだけでも準備の際に困らずに住みます。
ここでは、一人暮らしにかかる費用を次の4つの項目に分けてあります。
また、一人暮らしの費用に関するデータも掲載。
これら以外にも緊急時の病院代や交通費など、さまざまな費用がかかると思います。事前にある程度まとまった額を保有していると安心して引越しを行うことが出来るでしょう。
一人暮らしの費用に関する考え方
上述のリンク先で各項目ごとに一人暮らしの費用に関する考え方を伝えていますが、ここでは総合的にどういった考えを事前に持つべきかを紹介します。
暮らし方によって変わる費用
人それぞれ、暮らし方が異なります。
質素に暮らせる人もいれば、別の人から見れば無駄にお金を使っている人もいるでしょう。
そのため、人によって、かかる費用が大きく変わってきます。
一人暮らしをする際に、お金のかけ方によって、使う費用が大きく変わるのは言うまでもありません。
節約することができれば少なく済み、逆に節約が出来ず、無駄にお金を使うとかかる費用も高くなります。
この点は大前提として捉える必要があります。
このため、一人暮らしの費用はいくらなのか、という一般的な問いに対して、答えを出すことが困難です。人それぞれ、と言わざるをえないのは、こうした事情によるものです。
それでも、データなどで平均値などが出ていますので、平均値を参考に、自分自身の生活を考えなおしてみてはどうでしょうか。
住む地域によって変わる費用
住む地域によっても一人暮らしの費用が大きく異なります。
特に大きくのしかかる住居費は、住む地域によって高くもあれば、逆に安く済むことが出来る場所もあります。
都会の方が高く、地方の方が安いのは言うまでもありませんが、都会でも少し離れた地域であれば、地方の都市並みに安く住める場所もあります。
また、地域は住居費だけでなく、その他の部分にも影響します。
たとえば、水道費。一部地域では、他の地域と比べて多額の費用がかかることもあります。
ガスも都市ガスとプロパンガスとで月にかかる費用が異なります。都市ガスが無い地域に住む場合には注意が必要です。
こうした地域ごとの特性を考慮し、一人暮らしの費用を考える必要があるでしょう。
食生活によって変わる費用
一人暮らしの費用を考える上で重要な要素が食事に関する費用です。
自炊出来る人と、出来ない人とで大きく食費が変動します。
また、高価なものを食べたい人と、安い食品でも十分という人でも大きく変わってきます。
質素に栄養のあるものを食べる人であれば、安く済ませることができます。
趣向品によって変わる費用
趣向品によっても費用が大きく異なります。
特に酒やタバコに接しない人であれば、その分のお金が浮くわけですから、暮らしの費用は安く済ませることができます。
このほか、遊びなどにかかる費用も大きく影響します。お金のかからない遊びを知っている人ほど、費用はかかりません。
こうした趣向品の有無によっても大きく変わってきますので、考慮に入れておきましょう。
一人暮らしの費用の目安
すでに述べているように、人によって費用は大きく変わります。
それでも、目安となる費用が知りたいという方もいるかと思いますので、参考として紹介します。
これくらいあれば、普通に生活する分には問題の無い金額として参考にしていただけたらと思います。東京を目安に紹介します。
1ヶ月に必要な費用の目安
家賃:8万円
食費:2万円
水道費:2500円
電気代:6000円
ガス代:4000円
電話代:8000円
雑費:2万円
合計:14万5000円
最近ではスマートフォンによりネット接続が出来るようになっていますので、ネット代をかけず、電話代に該当するスマホで対応ということ前提で紹介しています。
雑費は日用品や衣服など。散髪などの費用もこうした雑費に含めて考えています。
雑費は豪華な生活にしようと思えばいくらでも跳ね上がる費用ですが、とりあえず、これだけあれば普通に生活する分には困らないだろう、という金額を記載しています。
切り詰めようと思えば、家賃を6万円以下、食費も1万5千円以下も可能です。
この他、日中は外の施設などで過ごすなどすれば、ガス代、電気代も抑えることが出来ます。
社会保障費は免除規定もありますので、ここでは含めていません。お金に余裕があれば、追加する必要があります。
頑張れば月10万円での生活も可能でしょう。
最初に一人暮らしをするときに必要な費用の目安
1ヶ月に必要な費用のほかに、一番最初に一人暮らしをするときに必要となる費用の目安を紹介します。
ここでは主に、賃貸契約の費用や、家具家電の購入費などの費用を取り上げています。実家から持ってこれるものがある、という場合には大きく金額を減らすことのできる部分でもあります。
新規賃貸契約(家賃8万円相当):36万円
引越費用:7万円
賃貸契約までの交通費:1万円
洗濯機:5万円
冷蔵庫:5万円
家具:1万円
合計:55万円
ごくごく最低限のもののみ紹介。
新規に賃貸を契約するときには通常の家賃の他に、契約に関する諸経費が掛かってきます。
ここでは8万円相当の家賃を借りるときに必要な大まかな額を紹介しています。含まれるものは、2ヶ月分の家賃、礼金1ヶ月分、敷金1ヶ月分、契約仲介手数料0.5ヶ月分として考えています。他にも火災保険が必要になります。
礼金や敷金が無い賃貸もありますので、その際は20万円もあれば契約が出来るでしょう。
引越し費用はどれくらいの距離を引っ越すのかにもよります。また、荷物の量によっても異なります。あまり荷物が無いのであれば、宅配便会社が行っているやや大型の荷物配送サービスを利用するとよいでしょう。
ここで紹介した額は、それなりに荷物があり、なおかつ引越しシーズンであることを目安にしています。引越し会社が暇な時期でしたら距離にもよりますが4万円くらいまでに抑えられると思います。このあたりのコツは『引越し業者の料金を安くする方法』にて。
賃貸契約までの交通費は、引越し先の内見や契約をするために訪れる際の費用です。これも引越し先までの距離によって異なりますので、ご自身の都合に合わせて計算し直しましょう。
洗濯機や冷蔵庫は家庭に2つあるということは少ないため、実家から持ってくることが困難と考えられるため、費用として載せています。
寝具などは実家から持ってくることが出来ますしテレビなども自分の部屋にある、という人も多いともいますので、含めていません。
家具は足りないものを付け足す程度に。テーブル一つでも付け足せば、たいていは事足りるかと思います。
いろいろ安く済ませようとすれば、30万円もあれば初期費用として十分収まります。
一人暮らしの費用の目安の合計
先に挙げた目安の合計をしますと次の通りです。わかりやすく単位は万円にしています。
このあたりの金額があれば十分ですが、余裕を持った生活、追加で何か費用が掛かることがある際に備えて、収入とのバランスを考え、日々の生活をしていただけたらと思います。
一般的な費用の目安
最初の1ヶ月に:62万円
次の月から:15万円
安く済ませる人のための費用の目安
最初の1ヶ月に:35万円
次の月から:10万円